初期研修マッチングが近づいてくると、
「本番前って、結局何をすればいいの?」
「面接対策はどこまでやればいい?」
「志望理由や順位登録はこれで大丈夫?」
と不安になる医学生は多いと思います。
5年生〜6年生前半は、病院探しや病院見学が中心です。
一方で、マッチング本番前は、やるべきことが少し変わります。
本番前に大切なのは、新しい情報を増やすことより、これまでの準備を整理することです。
この記事では、初期研修マッチング本番前にやるべきことを、面接・志望理由・履歴書・順位登録までまとめて解説します。
この記事でわかること
- マッチング本番前にやるべきこと
- 志望理由の最終チェック方法
- 面接対策で準備すべき質問
- 履歴書・ESで見直すべきポイント
- 順位登録前に考えるべきこと
- 本番前によくある失敗
結論:本番前は「整理」と「確認」が大事
マッチング本番前にやるべきことは、主に以下の7つです。
| やること | 目的 |
|---|---|
| 志望病院を最終確認する | 受験先の優先順位を整理する |
| 志望理由を病院ごとに作る | 面接で一貫性を出す |
| 履歴書・ESを見直す | 書類のミスを防ぐ |
| 面接質問を準備する | 本番で焦らないようにする |
| 病院見学メモを整理する | 志望理由に具体性を出す |
| 順位登録の考え方を確認する | 後悔しない順位にする |
| アンマッチ時の流れを知る | 万が一に備える |
本番前は、やることが多く見えるかもしれません。
しかし、すべてを新しく始める必要はありません。
すでに病院見学や自己分析をしてきた人は、それを面接・志望理由・順位登録に使える形に整理することが大切です。
まだマッチング対策全体の流れを確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:医学生のマッチング対策はいつから始めるべき?5年生・6年生別ロードマップ
※ここに内部リンクを入れる
① 志望病院を最終確認する
まずやるべきことは、志望病院の最終確認です。
本番前になると、
「本当にこの病院でいいのかな」
「他の病院も受けた方がいいかな」
「人気病院ばかりで大丈夫かな」
と迷うことがあります。
この時期に大切なのは、感情だけで決めないことです。
病院見学で感じた印象、自分の病院選びの軸、将来像をもとに、受験病院を整理しましょう。
確認したいポイントは以下です。
- 自分の研修したい内容に合っているか
- 救急や手技の経験は希望に近いか
- 指導体制は自分に合いそうか
- 研修医の雰囲気は合いそうか
- 2年間続けられそうか
- 将来の診療科や進路につながりそうか
- 立地や生活面に大きな不安はないか
特に重要なのは、2年間その環境で研修できるかです。
有名病院だから。
人気病院だから。
先輩が行っているから。
こうした理由だけで決めると、入職後にミスマッチが起きることがあります。
最後は、自己分析で作った病院選びの軸に戻って確認しましょう。
関連記事:医学生の自己分析のやり方|マッチングで使える病院選びの軸を作る方法
② 志望理由を病院ごとに整理する
本番前に最も重要なのが、志望理由の整理です。
面接では、多くの病院で志望理由を聞かれます。
そのときに、
「教育体制が整っているからです」
「救急をしっかり学べると思ったからです」
「幅広い症例を経験できるからです」
だけでは、少し弱いです。
これらは多くの学生が言いやすい内容だからです。
志望理由で大切なのは、その病院でなければならない理由を入れることです。
たとえば、
- 病院見学で印象に残ったこと
- 研修医や指導医と話して感じたこと
- 自分の将来像と病院の特徴が合う点
- その病院でどのように成長したいか
- 他の病院と比べて魅力に感じた点
を整理すると、志望理由に具体性が出ます。
おすすめの形は以下です。
志望理由の基本形
- 自分が初期研修で重視していること
- その病院にある特徴
- 病院見学で感じた具体的なエピソード
- その病院でどう成長したいか
たとえば、
「私は初期研修で救急外来を通じた初期対応力を身につけたいと考えています。貴院では救急外来で研修医が主体的に診療に関わる機会が多く、見学時にも研修医の先生方が指導医と相談しながら積極的に診療している姿が印象的でした。貴院で幅広い症例を経験し、初期対応力のある医師を目指したいです。」
というように、自己分析・病院の特徴・見学の経験がつながると説得力が出ます。
志望理由の詳しい作り方は、以下の記事で解説しています。
関連記事:初期研修マッチングの志望理由の書き方|例文と考え方を解説
③ 履歴書を見直す
履歴書は、提出前に必ず見直しましょう。
内容が良くても、誤字脱字や記載ミスがあると印象が下がることがあります。
特に確認したいのは以下です。
- 病院名を間違えていないか
- 住所や連絡先に誤りがないか
- 日付が正しいか
- 誤字脱字がないか
- 敬語が不自然ではないか
- 志望理由がその病院向けになっているか
- 他院にも使い回せる内容になっていないか
- 文字数制限を守っているか
特に注意したいのは、志望理由の使い回し感です。
複数の病院に応募する場合、どうしても似た内容になりがちです。
しかし、病院ごとの特徴や見学で感じたことが入っていないと、
「この内容は他の病院にも言えるのでは?」
と思われる可能性があります。
履歴書は、提出前に一度印刷するか、スマホではなくPC画面で読み直すのがおすすめです。
画面を変えるだけでも、誤字や違和感に気づきやすくなります。
④ 面接で聞かれる質問を準備する
本番前は、面接でよく聞かれる質問を整理しておきましょう。
初期研修マッチングの面接では、以下のような質問がよく聞かれます。
- 自己紹介をしてください
- 志望理由を教えてください
- なぜ当院を志望したのですか
- 将来の診療科は決まっていますか
- どんな医師になりたいですか
- 学生時代に頑張ったことは何ですか
- 長所と短所を教えてください
- 病院見学で印象に残ったことは何ですか
- 研修で何を学びたいですか
- 他にどの病院を受けていますか
ここで大切なのは、答えを丸暗記しないことです。
丸暗記した答えは、少し質問の聞かれ方が変わると崩れやすいです。
面接対策では、文章を一字一句覚えるよりも、
- 何を伝えたいのか
- どの経験を話すのか
- 志望理由と自己分析がつながっているか
- 病院の特徴と自分の希望が合っているか
を整理しておく方が大切です。
特に、志望理由・将来像・学生時代に頑張ったことは、深掘りされやすいです。
「なぜそう思ったのですか?」
「具体的な経験はありますか?」
「その経験を研修でどう活かしますか?」
と聞かれても答えられるようにしておきましょう。
面接質問と答え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:マッチング面接でよく聞かれる質問と答え方
⑤ 病院見学で得た情報を面接に使う
本番前には、病院見学のメモを見直しましょう。
病院見学で得た情報は、志望理由や面接でかなり役立ちます。
たとえば、
- 研修医の雰囲気
- 指導医との距離感
- 救急外来の様子
- カンファレンスの雰囲気
- 手技の機会
- 研修医が主体的に動いていた場面
- 印象に残った指導
- 自分が魅力に感じた点
こうした内容は、志望理由に具体性を出してくれます。
逆に、病院見学に行ったのに、
「雰囲気が良かったです」
だけで終わってしまうと、少しもったいないです。
なぜ雰囲気が良いと感じたのか。
どの場面でそう感じたのか。
自分の研修観とどう合っているのか。
ここまで整理すると、面接で話しやすくなります。
病院見学後の記録がまだ整理できていない人は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:病院見学後の比較方法|初期研修病院を選ぶチェックリスト
⑥ 順位登録の考え方を確認する
マッチング本番では、面接だけでなく順位登録も重要です。
順位登録で大切なのは、本当に行きたい順番で登録することです。
「この病院は人気だから下げた方がいいのかな」
「受かりやすそうな病院を上にした方がいいのかな」
と迷う人もいます。
しかし、順位登録は戦略だけで考えすぎると、後悔につながることがあります。
基本的には、
自分が研修したいと思う順番
で考えるのが大切です。
順位を考えるときは、以下の点を確認しましょう。
- 本当にその病院で2年間研修したいか
- 第1志望と第2志望の差は何か
- 迷っている理由は何か
- 知名度や周囲の評価に引っ張られていないか
- 自分の病院選びの軸に合っているか
- 生活面も含めて続けられそうか
順位登録の直前は、不安になって判断がぶれやすい時期です。
だからこそ、自己分析と病院見学の記録に戻って考えましょう。
順位登録の詳しい考え方は、以下の記事で解説しています。
関連記事:マッチング順位登録の考え方|後悔しないための決め方
⑦ アンマッチ時の流れも知っておく
本番前には、アンマッチした場合の流れも知っておきましょう。
もちろん、最初からアンマッチ前提で考える必要はありません。
ただ、何も知らない状態で結果を迎えると、不安が大きくなります。
事前に大まかな流れを知っておくだけでも、気持ちの余裕につながります。
アンマッチした場合は、一般的に再募集を行っている病院を探し、追加で応募する流れになります。
そのため、本番前の時点で、
- 受験病院を極端に絞りすぎていないか
- 第2志望以下も納得して選べているか
- 万が一のときに相談できる人がいるか
- 再募集の流れを大まかに知っているか
を確認しておくと安心です。
アンマッチは不安なテーマですが、知っておくこと自体は悪いことではありません。
むしろ、流れを知っている方が冷静に動けます。
本番前によくある失敗
① 新しい情報を集めすぎる
本番前になると、不安から新しい情報を集めたくなります。
掲示板、SNS、先輩の話、口コミなどを見て、逆に迷ってしまう人もいます。
もちろん情報収集は大切です。
ただし、本番直前に新しい情報を増やしすぎると、判断がぶれやすくなります。
この時期は、新しい情報を広げるより、これまで集めた情報を整理する方が大切です。
② 志望理由がどの病院にも同じになる
複数の病院を受ける場合、志望理由が似てくるのは自然です。
しかし、完全に同じ内容になっている場合は注意が必要です。
それぞれの病院について、
- なぜその病院なのか
- 見学で何を感じたのか
- 自分の希望とどこが合っているのか
を一つずつ整理しましょう。
③ 面接の答えを丸暗記する
面接対策で、答えを丸暗記しようとする人もいます。
しかし、丸暗記はおすすめしません。
本番では、想定と少し違う聞かれ方をすることがあります。
そのときに、暗記した文章しかないと対応しにくくなります。
面接では、文章を覚えるよりも、話す内容の核を整理することが大切です。
④ 順位登録を周囲の評価で決める
順位登録でありがちなのが、周囲の評価に引っ張られることです。
「あの病院は人気だから」
「友達が良いと言っていたから」
「有名病院だから」
という理由だけで順位を決めると、後悔することがあります。
最終的には、自分が2年間研修する病院です。
周囲の意見は参考にしつつ、自分の軸で決めましょう。
⑤ アンマッチの可能性を考えなさすぎる
アンマッチのことを考えたくない気持ちは自然です。
ただ、まったく流れを知らないままだと、万が一のときに焦ります。
不安になりすぎる必要はありませんが、最低限の流れだけは確認しておきましょう。
本番前チェックリスト
マッチング本番前には、以下を確認しておきましょう。

すべてを完璧にする必要はありません。
ただし、聞かれやすい内容については、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。
まとめ:本番前は「新しく増やす」より「整理する」
初期研修マッチング本番前は、不安になりやすい時期です。
しかし、この時期に大切なのは、新しい情報を増やし続けることではありません。
これまでやってきた、
- 自己分析
- 病院見学
- 病院比較
- 志望理由作成
- 面接準備
を整理して、本番で話せる形にすることです。
特に重要なのは、
- なぜその病院を志望するのか
- 自分は初期研修で何を重視しているのか
- 病院見学で何を感じたのか
- その病院でどう成長したいのか
を自分の言葉で説明できることです。
マッチング本番前は焦りやすいですが、やるべきことを一つずつ確認すれば大丈夫です。
まずは、志望病院ごとに
「なぜこの病院なのか」
を3行で書き出してみましょう。
そこから、面接対策も順位登録も整理しやすくなります。
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マッチング本番前の対策を進めたい方は、以下の記事も参考にしてください。
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まだ病院選びや自己分析が固まっていない方は、以下の記事から読み直すのがおすすめです。
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- 医学生の自己分析のやり方|マッチングで使える病院選びの軸を作る方法
- 病院見学後の比較方法|初期研修病院を選ぶチェックリスト
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