初期研修マッチングの面接では、
「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
「医学部生活で力を入れたことはありますか?」
「部活や研究、実習で印象に残っている経験はありますか?」
と聞かれることがあります。
いわゆる「ガクチカ」です。
就活では定番の質問ですが、初期研修マッチングでも聞かれることがあります。
ただ、医学生の場合、
「部活しか話すことがない」
「研究実績がない」
「すごいエピソードがない」
「何を話せば評価されるかわからない」
と悩む人も多いと思います。
結論から言うと、学生時代に頑張ったことは、すごい実績を話す必要はありません。
大切なのは、経験そのものよりも、何を考え、どう行動し、そこから何を学んだかです。
この記事では、マッチング面接で「学生時代に頑張ったこと」を聞かれたときの答え方、NG例、回答例を解説します。
この記事でわかること
- 面接官がガクチカを聞く理由
- 学生時代に頑張ったことの選び方
- 回答の基本テンプレート
- 避けた方がいいNG回答
- 部活・実習・研究・アルバイト別の例文
- 初期研修につなげる答え方
結論:ガクチカは「経験」より「学び」と「初期研修へのつながり」が大事
マッチング面接で学生時代に頑張ったことを聞かれたとき、大切なのは実績の大きさではありません。
全国大会に出た。
論文を書いた。
研究発表をした。
部長を務めた。
もちろん、こうした経験があれば話してもよいです。
しかし、特別な実績がなくても問題ありません。
大切なのは、
- 何に取り組んだか
- どんな課題があったか
- どう考えて行動したか
- 何を学んだか
- 初期研修でどう活かせるか
を説明することです。
面接官が見ているのは、「すごい経験をした人」かどうかではありません。
初期研修で周囲と協力しながら学び、成長していける人かどうかです。
面接全体の質問対策は、初期研修マッチング面接でよく聞かれる質問30選|答え方と準備方法を解説も参考にしてください。
なぜ面接で学生時代に頑張ったことを聞かれるのか
面接官は、学生時代に頑張ったことを通して、以下のような点を見ています。
- 継続して努力できるか
- チームで行動できるか
- 困難にどう向き合うか
- 自分で考えて行動できるか
- 経験から学べるか
- 初期研修で成長できそうか
初期研修では、最初から何でもできる必要はありません。
むしろ、わからないことが多い中で、学び続ける姿勢が重要です。
ガクチカでは、その姿勢が伝わるように話しましょう。
何を話せばいい?
ガクチカとして使いやすいテーマは以下です。
- 部活動
- 臨床実習
- 研究
- アルバイト
- ボランティア
- 委員会活動
- 勉強
- 国家試験や試験勉強
- チームで取り組んだ経験
- 苦手を克服した経験
医学生の場合、部活動や実習の話は使いやすいです。
ただし、「部活を頑張りました」だけではなく、何を学んだかまで話しましょう。
回答の基本テンプレート
学生時代に頑張ったことは、以下の型で答えるとまとまりやすいです。
私が学生時代に頑張ったことは〇〇です。
その中で、〇〇という課題がありました。
私は〇〇を意識して取り組みました。
その経験から、〇〇の大切さを学びました。
初期研修でも、〇〇に活かしていきたいと考えています。
このテンプレートにすると、経験から初期研修へのつながりまで話せます。
回答例
例文①:部活動
「私が学生時代に頑張ったことは、部活動です。練習や試合では、個人の技術だけでなく、チームとしてどう動くかを考えることが重要でした。特に上級生になってからは、後輩への声かけやチーム全体の雰囲気作りを意識しました。この経験から、周囲と協力しながら行動することの大切さを学びました。初期研修でも、多職種の方々と連携しながら、チームの一員として行動したいと考えています。」
例文②:臨床実習
「私が学生時代に力を入れたことは、臨床実習です。担当患者さんについて、病態や治療方針を自分なりに調べ、指導医の先生に質問することを意識していました。最初は知識不足を感じることも多かったですが、わからないことをそのままにせず調べる習慣がつきました。初期研修でも、日々の診療から一つずつ学び、わからないことは相談しながら成長していきたいです。」
例文③:研究
「学生時代に頑張ったことは、研究活動です。研究では、思うような結果が出ないこともありましたが、原因を考え、指導教員に相談しながら改善していくことを意識しました。この経験を通じて、うまくいかないときにも粘り強く考え続ける姿勢を学びました。初期研修でも、患者さんの状態を丁寧に考え、疑問を持ちながら学び続けたいと考えています。」
例文④:アルバイト
「私が学生時代に頑張ったことは、アルバイトです。接客の仕事を通じて、相手の状況や表情を見ながら伝え方を工夫することを意識していました。この経験から、相手に合わせてわかりやすく伝えることの大切さを学びました。初期研修でも、患者さんや医療スタッフと関わる中で、丁寧なコミュニケーションを心がけたいと考えています。」
例文⑤:勉強
「私が学生時代に頑張ったことは、日々の勉強です。医学部の学習は範囲が広く、最初は効率よく勉強することに苦労しました。そこで、毎日少しずつ復習することと、実習で見た症例と知識を結びつけることを意識しました。この経験から、継続して学ぶことの大切さを学びました。初期研修でも、日々の経験を振り返りながら成長していきたいです。」
NG回答例
NG例①:「特にありません」
これは避けましょう。
大きな実績がなくても、何かしら取り組んできたことはあるはずです。
部活、実習、勉強、アルバイトなど、身近な経験で構いません。
NG例②:実績だけで終わる
「部活で大会に出ました」
「研究発表をしました」
「試験で良い成績を取りました」
これだけだと、何を学んだのかが伝わりません。
実績よりも、そこから何を学んだかを話しましょう。
NG例③:初期研修につながらない
趣味やアルバイトの話でも構いません。
ただし、最後に初期研修でどう活かせるかにつなげると、面接で伝わりやすくなります。
たとえば、
- 継続力
- 協調性
- 責任感
- コミュニケーション
- 粘り強さ
- 相談する力
- 振り返る習慣
のような要素につなげるとよいです。
NG例④:話が長すぎる
ガクチカは、話そうと思えば長くなりやすいです。
しかし面接では、1〜2分程度で簡潔に話すのがおすすめです。
詳しく聞かれたら、追加で答えるくらいで十分です。
テーマ別に初期研修へつなげる方法
部活動の場合
部活動の経験は、チーム医療につなげやすいです。
部活動でチームで動くことを学んだ
↓
初期研修でも多職種と連携したい
実習の場合
実習の経験は、学ぶ姿勢につなげやすいです。
担当患者さんについて調べた
↓
初期研修でも疑問をそのままにせず学びたい
研究の場合
研究は、粘り強さや考える力につなげやすいです。
うまくいかない原因を考えた
↓
診療でも疑問を持ち、考え続けたい
アルバイトの場合
アルバイトは、コミュニケーションにつなげやすいです。
相手に合わせて伝え方を工夫した
↓
患者さんや医療スタッフとの関わりに活かしたい
勉強の場合
勉強は、継続力につなげやすいです。
毎日少しずつ学習した
↓
初期研修でも継続的に学びたい
ガクチカを作るための質問
何を話すか迷ったら、以下を考えてみてください。
- 学生時代に継続して取り組んだことは何か
- 苦労した経験はあるか
- 周囲と協力した経験はあるか
- 自分で工夫したことはあるか
- 失敗から学んだことはあるか
- 人から褒められたことはあるか
- 初期研修で活かせそうな経験はあるか
自己分析の進め方は、医学生の自己分析のやり方|マッチングで使える病院選びの軸を作る方法も参考にしてください。
面接前チェックリスト
面接前に、以下を整理しておきましょう。
- 学生時代に頑張ったことを1つ言える
- その経験で苦労したことを言える
- 自分が工夫したことを説明できる
- そこから学んだことがある
- 初期研修でどう活かすか言える
- 1〜2分で話せる
- すごい実績を盛りすぎていない
- 志望理由や自己PRと矛盾していない
まとめ:ガクチカはすごい経験より、学びが大切
マッチング面接で「学生時代に頑張ったこと」を聞かれたときは、特別な実績を話す必要はありません。
大切なのは、経験の大きさではなく、そこから何を学んだかです。
部活動、実習、研究、アルバイト、勉強など、どんな経験でも、初期研修につながる学びがあれば十分です。
面接では、
- 何に取り組んだか
- どんな課題があったか
- どう行動したか
- 何を学んだか
- 初期研修でどう活かすか
を意識して答えましょう。
ガクチカを整理しておくと、自己紹介、長所・短所、自己PRにもつながります。
面接前に一度、自分の学生生活を振り返って準備しておきましょう。
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