「面接で緊張して、うまく話せなかったらどうしよう」
初期研修マッチングの面接が近づくと、多くの医学生が不安になります。
特に第一志望の病院ほど、緊張するのは自然なことです。
「絶対に失敗できない」
「変なことを言ったらどうしよう」
「頭が真っ白になったらどうしよう」
と考えてしまう人も多いと思います。
しかし、マッチング面接で大切なのは、完璧に話すことではありません。
大切なのは、自分の考えを、自分の言葉で伝えることです。
この記事では、マッチング面接で緊張しすぎないための準備と、本番で落ち着いて話すコツを解説します。
この記事でわかること
- 面接で緊張する理由
- 緊張を減らす準備方法
- 本番で落ち着いて話すコツ
- 頭が真っ白になったときの対処法
- 面接前日に確認すべきこと
結論:緊張をゼロにするのではなく、緊張しても話せる状態にする
面接で緊張しないために大切なのは、緊張を完全になくすことではありません。
大切なのは、緊張しても話せる状態にしておくことです。
面接本番でまったく緊張しない人はほとんどいません。
むしろ、第一志望の病院であれば緊張するのが普通です。
そのため、目指すべきは、
「緊張しない自分」
ではなく、
「緊張しても最低限伝えたいことを話せる自分」
です。
そのためには、以下の5つを準備しておきましょう。
- 頻出質問の回答を整理する
- 志望理由を自分の言葉で話せるようにする
- 模擬面接や音読をする
- 最初の30秒だけ練習する
- 完璧に話そうとしない
マッチング面接でよく聞かれる質問を確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:初期研修マッチング面接でよく聞かれる質問30選|答え方と準備方法を解説
なぜ面接で緊張するのか
面接で緊張するのは、特別なことではありません。
特にマッチング面接では、
- 第一志望に落ちたらどうしよう
- 面接官に悪い印象を持たれたらどうしよう
- 志望理由を忘れたらどうしよう
- 他の学生の方が優秀に見える
- 失敗したら取り返しがつかない気がする
と考えてしまいます。
このように考えると、緊張が強くなるのは当然です。
ただし、面接官も緊張している学生には慣れています。
少し言葉に詰まったり、言い直したりしただけで大きく評価が下がるわけではありません。
面接官が見ているのは、アナウンサーのように流暢に話せるかではなく、
- 自分の考えを持っているか
- 質問に対して誠実に答えられるか
- 一緒に働きたいと思えるか
- 研修への意欲があるか
- 病院との相性がありそうか
です。
緊張していても、自分の考えを落ち着いて伝えようとする姿勢があれば大丈夫です。
緊張する人ほど準備で差がつく
面接が苦手な人ほど、
「本番でうまく話せるように頑張ろう」
と考えがちです。
しかし、本番で急にうまく話すのは難しいです。
緊張しやすい人ほど、本番前の準備が重要になります。
特に、以下の質問は必ず準備しておきましょう。
- なぜ当院を志望したのですか?
- 将来何科に進みたいですか?
- 学生時代に力を入れたことは何ですか?
- 自分の長所・短所は何ですか?
- 病院見学の印象はどうでしたか?
- 初期研修で何を学びたいですか?
- 最後に何か質問はありますか?
これらは、初期研修マッチング面接で聞かれやすい質問です。
すべてを丸暗記する必要はありません。
ただし、質問されたときに話す材料は整理しておきましょう。
方法① 頻出質問の回答を整理する
まずは、よく聞かれる質問に対する回答を整理しましょう。
ここで注意したいのは、回答を丸暗記しないことです。
丸暗記すると、一言忘れただけで頭が真っ白になりやすいです。
おすすめは、話す内容を箇条書きで整理することです。
たとえば、志望理由なら以下のように整理します。
志望理由の材料
- 救急外来を通じて初期対応力を身につけたい
- 病院見学で研修医が主体的に診療していた
- 指導医との距離が近く、相談しやすい雰囲気だった
- 幅広い症例を経験できる環境だと感じた
- 自分の目指す医師像に合っている
このように材料を整理しておくと、本番で少し言葉が変わっても、自分の言葉で話しやすくなります。
面接では、一字一句きれいに話すことよりも、伝えたい内容が一貫していることが大切です。
方法② 志望理由を自分の言葉で話せるようにする
マッチング面接で最も重要なのは志望理由です。
志望理由を聞かれたときに、
「救急が強いからです」
「症例数が多いからです」
「教育体制が整っているからです」
だけで終わってしまうと、少し弱いです。
面接官が知りたいのは、
なぜその病院なのか
です。
志望理由は、以下の流れで作ると話しやすくなります。
- 将来像
- 初期研修で身につけたいこと
- 病院の特徴
- 病院見学で感じたこと
- その病院でどう成長したいか
この流れで考えると、志望理由に説得力が出ます。
志望理由を自分の言葉で話せるようにしておくと、面接本番の安心感がかなり変わります。
志望理由の作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:初期研修マッチングの志望理由の書き方|例文と考え方を解説
方法③ 模擬面接や音読をする
緊張を減らすには、実際に声に出して練習することが大切です。
頭の中で考えているだけでは、本番でうまく話せないことがあります。
可能であれば、
- 友人
- 先輩
- 大学の先生
- 家族
に面接官役をお願いして、模擬面接をしてみましょう。
難しければ、スマホで録音するだけでも十分です。
自分の声を聞くのは少し恥ずかしいかもしれません。
しかし、録音してみると、
- 話が長すぎる
- 早口になっている
- 「えー」「あの」が多い
- 結論がわかりにくい
- 志望理由が抽象的
などに気づけます。
面接練習は、回数をこなすほど安心感が出ます。
完璧な模擬面接でなくてもよいので、最低1回は声に出して練習しておきましょう。
方法④ 最初の30秒だけ練習する
面接で一番緊張しやすいのは、最初です。
入室して、挨拶して、自己紹介をするまでの数十秒で緊張が強くなる人は多いです。
逆に言うと、最初の30秒を乗り切ると、少し落ち着いて話しやすくなります。
そのため、
- 入室時の挨拶
- 自己紹介
- 志望理由の最初の一文
だけは練習しておきましょう。
自己紹介の例
「○○大学医学部の○○と申します。学生時代は部活動と臨床実習に力を入れてきました。初期研修では、救急外来を通じて幅広い疾患への初期対応力を身につけたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
この一言を自然に言えるだけでも、面接の入り方がかなり楽になります。
緊張しやすい人ほど、最初の言葉を決めておくのがおすすめです。
方法⑤ 完璧に話そうとしない
面接で緊張する人ほど、
「きれいに話さないといけない」
「噛んだら終わり」
「少しでも詰まったら印象が悪い」
と思いがちです。
しかし、面接官が見ているのは、完璧な話し方ではありません。
見ているのは、
- 自分の考えがあるか
- 素直に受け答えできるか
- 研修への意欲があるか
- 病院との相性がありそうか
- 一緒に働きたいと思えるか
です。
多少言い直しても問題ありません。
むしろ、丸暗記した文章を機械的に話すより、自分の言葉で伝えようとする方が自然です。
面接では、きれいに話すことよりも、誠実に話すことを意識しましょう。
本番で緊張したときの対処法
どれだけ準備しても、本番で緊張することはあります。
そのときのために、対処法を知っておきましょう。
① すぐに答えようとしない
質問されたら、すぐに話し始めなくても大丈夫です。
少し考える時間が必要な場合は、
「少し考えさせてください」
と言ってから答えても問題ありません。
焦って話し始めるより、落ち着いて答えた方が伝わりやすいです。
② ゆっくり話す
緊張すると、早口になりやすいです。
自分では普通のスピードだと思っていても、相手には早く聞こえていることがあります。
本番では、意識して少しゆっくり話しましょう。
ゆっくり話すだけで、落ち着いて見えます。
③ 結論から話す
緊張すると、話が長くなりやすいです。
そのため、回答はできるだけ結論から話しましょう。
おすすめは、
結論 → 理由 → 具体例
の順番です。
たとえば、
「私が初期研修で重視しているのは、救急外来での初期対応力です。理由は、将来どの診療科に進んでも、急変対応や初期判断の力が必要だと考えているからです。病院見学では、研修医の先生方が救急外来で主体的に診療に関わっている姿が印象的でした。」
このように話すと、面接官にも伝わりやすくなります。
④ わからないことは正直に言う
面接で答えにくい質問をされることもあります。
その場合、無理に取り繕う必要はありません。
わからないことを聞かれた場合は、
「勉強不足で申し訳ありません。現時点では十分に答えられないため、今後確認したいと思います。」
のように答えれば大丈夫です。
知ったかぶりをする方が危険です。
素直に答える姿勢も、面接では大切です。
⑤ 頭が真っ白になったら、質問を確認する
頭が真っ白になった場合は、無理に話し続けようとしなくて大丈夫です。
たとえば、
「申し訳ありません。質問の意図を確認させていただいてもよろしいでしょうか。」
と確認しても問題ありません。
少し時間を置くことで、落ち着いて答えやすくなります。
やってはいけない面接対策
① 回答を丸暗記する
回答の丸暗記はおすすめしません。
一言忘れただけで止まってしまうことがあります。
また、丸暗記した回答は、質問の聞かれ方が少し変わると対応しにくいです。
覚えるべきなのは文章ではなく、話す内容の要点です。
② 想定問答を増やしすぎる
質問を100個準備しても、すべてを覚えるのは大変です。
まずは頻出質問を優先しましょう。
特に、
- 志望理由
- 自己紹介
- 将来像
- 学生時代に頑張ったこと
- 長所・短所
- 逆質問
を優先的に準備するのがおすすめです。
③ 前日に徹夜する
前日に徹夜するのは避けましょう。
睡眠不足になると、緊張が強くなりやすく、頭も回りにくくなります。
面接前日は、完璧に仕上げようとするより、早めに寝ることも大切です。
④ 他人の回答をそのまま使う
ネットや先輩の例文を参考にするのは問題ありません。
しかし、そのまま使うのは避けましょう。
面接では、深掘りされたときに自分の言葉で説明できるかが見られます。
例文はあくまで参考にして、自分の経験や病院見学で感じたことに置き換えましょう。
面接前日のチェックリスト
面接前日には、以下を確認しておきましょう。
- 志望理由を1分で話せる
- 自己紹介を30〜60秒で話せる
- 将来像を説明できる
- 学生時代に頑張ったことを話せる
- 長所・短所を整理した
- 病院見学で感じたことを整理した
- 逆質問を3つ以上準備した
- 履歴書・ESの内容を読み直した
- スーツ・靴・持ち物を準備した
- 会場までの経路を確認した
- 集合時間を確認した
- 早めに寝る準備をした
面接前日は、新しいことを大量に詰め込むより、すでに準備した内容を確認する日にしましょう。
服装や身だしなみについて不安な方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:病院見学・面接の服装・髪型・身だしなみ
当日の待ち時間の過ごし方
面接当日は、待ち時間に不安が強くなることがあります。
周りの学生が優秀そうに見えたり、自分だけ準備不足に感じたりするかもしれません。
しかし、待ち時間に焦って新しい情報を詰め込む必要はありません。
おすすめは、以下だけ確認することです。
- 志望理由の最初の一文
- 自己紹介
- 逆質問
- 病院見学で印象に残ったこと
- 面接で一番伝えたいこと
直前に見る内容は、少なくて大丈夫です。
むしろ、情報を増やしすぎない方が落ち着いて臨めます。
緊張しやすい人向けチェックリスト
緊張しやすい人は、以下を意識してみてください。

面接で大切なのは、緊張しないことではありません。
緊張しても、自分の考えを伝えようとすることです。
まとめ:緊張しても話せる準備をしておこう
マッチング面接で緊張するのは自然なことです。
特に第一志望の病院ほど、緊張するのは当然です。
大切なのは、緊張しないことではありません。
緊張しても話せる準備をしておくことです。
そのためには、
- 頻出質問の回答を整理する
- 志望理由を自分の言葉で話せるようにする
- 模擬面接や音読をする
- 最初の30秒だけ練習する
- 完璧に話そうとしない
ことが大切です。
面接官は、完璧な話し方を求めているわけではありません。
自分の考えを持ち、誠実に受け答えできるかを見ています。
まずは、志望理由と自己紹介を声に出して練習するところから始めてみましょう。
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