初期研修マッチングでは、面接だけでなく、筆記試験や小論文が行われる病院もあります。
「筆記試験って何を勉強すればいいの?」
「国試対策と同じでいい?」
「小論文はどんなテーマが出る?」
「面接対策だけでは足りない?」
「病院ごとにどこまで準備すればいい?」
このように不安になる医学生は多いと思います。
結論から言うと、初期研修マッチングの筆記試験・小論文対策では、まず各病院の募集要項を確認し、そのうえで基本的な医学知識、医療への考え方、自分の意見を整理しておくことが大切です。
特に小論文は、知識量だけでなく、
- 医療者としての考え方
- 患者さんへの姿勢
- チーム医療への理解
- 地域医療への関心
- 自分の意見を整理して書く力
が見られることがあります。
この記事では、初期研修マッチングの筆記試験・小論文対策について解説します。
この記事でわかること
- 初期研修マッチングで筆記試験・小論文がある場合の考え方
- 筆記試験で準備すべきこと
- 小論文で見られるポイント
- 小論文テーマの例
- 面接対策とのつなげ方
- 直前に確認すべきチェックリスト
結論:まず募集要項を確認する
最初にやるべきことは、参考書を買うことではありません。
まず、受験予定の病院の募集要項を確認しましょう。
確認すべき項目は以下です。
- 筆記試験があるか
- 小論文があるか
- 適性検査があるか
- 面接形式
- 試験時間
- 出題範囲
- 過去の選考内容
- 持ち物
- 提出書類
- 集合時間
初期研修マッチングの選考内容は、病院によってかなり違います。
面接だけの病院もあれば、筆記試験、小論文、グループ面接、適性検査などがある病院もあります。
そのため、まずは自分が受ける病院で何が必要なのかを確認しましょう。
マッチング全体のスケジュールを整理したい方は、医学生のマッチング対策はいつから始めるべき?5年生・6年生別ロードマップも参考にしてください。
筆記試験では何が出る?
筆記試験の内容は病院によって異なります。
一般的には、以下のような内容が考えられます。
- 基本的な医学知識
- 臨床推論
- 救急対応
- common disease
- 内科・外科・救急の基本
- 英語
- 一般常識
- 適性検査
ただし、すべての病院で同じ形式ではありません。
そのため、過去に受験した先輩の情報や病院説明会での説明があれば、確認しておきましょう。
ただし、噂だけに頼るのは危険です。
最終的には、病院の公式情報や募集要項を確認することが大切です。
筆記試験対策でやるべきこと
筆記試験対策では、まず国試レベルの基本事項を大切にしましょう。
特に初期研修で重要になるのは、細かい知識よりも、基本的な診療の考え方です。
確認しておきたい分野は以下です。
- 発熱
- 胸痛
- 腹痛
- 呼吸困難
- 意識障害
- ショック
- 脱水
- 感染症
- 心電図
- 救急初期対応
- common disease
初期研修病院の選考で、専門医レベルの細かい知識を求められることは多くありません。
それよりも、医学生として基本的な知識を押さえ、初期研修に入る準備ができているかが大切です。
小論文では何が見られる?
小論文では、文章のうまさだけが見られるわけではありません。
見られやすいのは以下です。
- テーマを理解しているか
- 自分の意見を持っているか
- 医療者として極端な考え方になっていないか
- 患者さんやチーム医療への視点があるか
- 論理的に書けているか
- 指定字数の中でまとめられるか
小論文では、正解を当てるというより、医学生としてバランスのある考え方ができるかが大切です。
小論文で出やすいテーマ例
小論文では、以下のようなテーマが出ることがあります。
・理想の医師像
・初期研修で学びたいこと
・チーム医療について
・地域医療について
・医師に必要な資質
・患者中心の医療について
・高齢化社会と医療
・医療安全について
・救急医療について
・コミュニケーションの重要性
・AIと医療
・働き方改革と医療
これらは、面接でも聞かれやすい内容です。
そのため、小論文対策は面接対策と切り離して考える必要はありません。
面接の頻出質問を整理したい方は、初期研修マッチング面接でよく聞かれる質問30選|答え方と準備方法を解説も参考になります。
小論文の基本構成
小論文は、以下の構成で書くとまとまりやすいです。
1. 結論
2. 理由
3. 具体例
4. 初期研修・医師としてどう活かすか
たとえば、「チーム医療で大切なこと」というテーマなら、
結論:チーム医療では、情報共有と相互理解が大切である。
理由:医療は医師だけで完結せず、多職種が関わるから。
具体例:実習で看護師や薬剤師との連携を見た経験。
まとめ:初期研修でも報告・相談を大切にし、チームの一員として学びたい。
という流れで書けます。
小論文のNG例
NG例① 結論がない
何を言いたいのかわからない文章は避けましょう。
最初に結論を決めてから書くと、文章がまとまりやすくなります。
NG例② 一般論だけで終わる
「チーム医療は大切です」
「患者さんに寄り添うことが重要です」
だけでは、少し弱いです。
自分の経験や、初期研修でどう行動したいかまで書くと説得力が出ます。
NG例③ 極端な意見を書く
小論文では、極端な主張は避けた方が無難です。
医療にはさまざまな立場の人が関わります。
患者さん、家族、医師、看護師、病院、地域など、複数の視点を意識して書くとバランスがよくなります。
小論文と志望理由はつながっている
小論文で書く内容は、志望理由や面接ともつながります。
たとえば、
「初期研修で学びたいこと」
「理想の医師像」
「地域医療への考え方」
「チーム医療で大切なこと」
は、志望理由や面接でも聞かれやすいテーマです。
志望理由がまだ整理できていない方は、初期研修マッチングの志望理由の書き方|例文と考え方を解説と一緒に整理しておくとよいです。
直前にやるべきこと
試験直前は、新しいことを大量に詰め込むよりも、基本を確認しましょう。
チェックリストはこちらです。
- 募集要項を確認した
- 筆記試験の有無を確認した
- 小論文の有無を確認した
- 集合時間と場所を確認した
- 持ち物を確認した
- 志望理由を整理した
- 自己PRを整理した
- 小論文で使えそうなテーマを確認した
- 最近の医療ニュースを少し確認した
- 面接質問も確認した
本番前にやることを整理したい方は、初期研修マッチング面接でよく聞かれる質問30選|答え方と準備方法を解説も確認しておきましょう。
面接対策も同時に進める
筆記試験や小論文がある病院でも、面接対策は重要です。
特に、
- 志望理由
- 自己PR
- 将来の診療科
- 学生時代に頑張ったこと
- 病院見学の印象
- 逆質問
は準備しておきましょう。
逆質問に不安がある方は、初期研修マッチング面接で使える逆質問20選|聞いてよい質問・避けたい質問を解説も参考にしてください。
まとめ:筆記試験・小論文は病院ごとの確認が最優先
初期研修マッチングの筆記試験・小論文対策では、まず病院ごとの募集要項を確認しましょう。
筆記試験がある場合は、国試レベルの基本的な医学知識、common disease、救急初期対応を中心に確認します。
小論文がある場合は、医療者としての考え方、チーム医療、地域医療、理想の医師像、初期研修で学びたいことを整理しておきましょう。
小論文対策は、面接対策や志望理由作成ともつながっています。
試験直前に慌てないように、受験病院の選考内容を早めに確認しておきましょう。
面接回答や志望理由を整理したい方は、無料ワークシート一覧から、面接対策ワークシートや履歴書作成ワークブックを活用してください。

