初期研修マッチングの面接では、
「将来は何科に進みたいですか?」
「志望科は決まっていますか?」
「初期研修後の進路はどう考えていますか?」
と聞かれることがあります。
すでに志望科が決まっている人は答えやすいかもしれません。
一方で、志望科がまだ決まっていない医学生は、
「未定って言ったら印象が悪い?」
「何科か決めているふりをした方がいい?」
「正直に迷っていると言っていい?」
と不安になると思います。
結論から言うと、志望科未定でも問題ありません。
ただし、「まだ決めていません」だけで終わると、準備不足に見えることがあります。
大切なのは、志望科が未定であることよりも、初期研修で何を学びたいかを説明できることです。
この記事では、志望科未定の場合のマッチング面接での答え方、NG例、回答例を解説します。
- この記事でわかること
- 結論:志望科未定でも「初期研修で学びたいこと」が言えればOK
- 面接官は何を見ているのか
- 志望科未定の答え方テンプレート
- 回答例
- 例文①:幅広く学びたい場合
- 例文②:救急・common diseaseを重視する場合
- 例文③:内科系に少し関心がある場合
- 例文④:外科系に少し関心がある場合
- 例文⑤:地域医療に関心がある場合
- NG回答
- NG例①「まだ何も考えていません」
- NG例②「何科でもいいです」
- NG例③「楽そうな科に進みたいです」
- NG例④ 嘘の志望科を言う
- 志望科未定でも志望理由は作れる
- 病院選びでは何を重視すればいい?
- 病院見学で聞くとよい質問
- 面接前チェックリスト
- まとめ:志望科未定でも、学びたいことを言えれば大丈夫
- あわせて読みたい
- 無料ワークシート
この記事でわかること
- 志望科未定でも面接で問題ないのか
- 面接官が見ているポイント
- 志望科未定の場合の答え方
- 避けた方がいいNG回答
- そのまま使いやすい回答例
- 志望科未定でも志望理由につなげる方法
結論:志望科未定でも「初期研修で学びたいこと」が言えればOK
志望科が未定だからといって、それだけで評価が下がるわけではありません。
医学部6年生の時点で、将来の診療科を決めきれていない人は珍しくありません。
むしろ、初期研修を通じて幅広い診療科を経験しながら、自分の適性や興味を見つけたいという考え方は自然です。
ただし、
「まだ決めていません」
「何科でもいいです」
「とりあえず初期研修をしてから考えます」
だけでは少し弱いです。
志望科未定の場合は、以下を伝えましょう。
- 現時点では決めきれていない
- 初期研修で幅広く学びたい
- 特に身につけたい力がある
- その病院で学びたい理由がある
- 研修を通じて将来の進路を考えたい
この流れで答えると、未定でも前向きな印象になります。
面接全体の頻出質問は、初期研修マッチング面接でよく聞かれる質問30選|答え方と準備方法を解説も参考にしてください。
面接官は何を見ているのか
面接官は、志望科が決まっているかどうかだけを見ているわけではありません。
むしろ、以下のような点を見ています。
- 自分の将来について考えているか
- 初期研修をどう位置づけているか
- 研修で何を学びたいか
- 病院選びに一貫性があるか
- 志望理由と矛盾していないか
志望科が決まっていても、理由が浅ければ印象は強くありません。
逆に、志望科が未定でも、初期研修で学びたいことが明確であれば、前向きに伝わります。
志望科未定の答え方テンプレート
志望科未定の場合は、以下の型で答えると自然です。
現時点では、明確な志望科はまだ決めきれていません。
そのため初期研修では、幅広い診療科を経験しながら、自分の適性や興味を見つけたいと考えています。
特に〇〇を身につけたいと考えており、貴院の〇〇という環境に魅力を感じています。
この型なら、未定であることを正直に伝えながら、前向きな印象を出せます。
回答例
例文①:幅広く学びたい場合
「現時点では、明確な志望科はまだ決めきれていません。そのため初期研修では、内科、救急、外科系診療科など幅広く経験しながら、自分の適性や興味を見つけたいと考えています。どの診療科に進むとしても、まずは基本的な診療能力を身につけることが大切だと考えており、貴院での研修を通じて幅広い症例から学びたいと考えています。」
例文②:救急・common diseaseを重視する場合
「現時点では志望科は未定ですが、どの診療科に進むとしても、救急対応やcommon diseaseへの対応力は重要だと考えています。病院見学では、研修医の先生方が救急外来で主体的に診療に関わっている点が印象的でした。初期研修では、幅広い症例を経験しながら基本的な臨床判断力を身につけたいと考えています。」
例文③:内科系に少し関心がある場合
「現時点では明確に診療科を決めきれてはいませんが、臨床実習を通じて内科的な考え方に関心を持っています。一方で、まだ十分に経験できていない診療科も多いため、初期研修では幅広い分野を経験しながら将来の進路を考えたいです。貴院ではcommon diseaseから専門的な症例まで経験できる点に魅力を感じています。」
例文④:外科系に少し関心がある場合
「現時点では志望科は未定ですが、臨床実習を通じて外科系診療科にも関心を持っています。ただ、まずは初期研修で内科、救急、麻酔科なども含めて幅広く経験し、患者さんを全身で診る力を身につけたいと考えています。貴院での研修を通じて、自分の適性を見極めながら成長したいです。」
例文⑤:地域医療に関心がある場合
「現時点では診療科は決めきれていませんが、将来的には地域医療に関わることにも関心があります。そのため初期研修では、特定の診療科に偏らず、幅広い患者さんに対応できる基礎力を身につけたいと考えています。貴院では地域の中で幅広い疾患を経験できる点に魅力を感じ、志望しました。」
NG回答
NG例①「まだ何も考えていません」
これは避けた方がいいです。
志望科が未定なのは問題ありません。
しかし、「何も考えていない」と言うと、初期研修への目的意識が弱く見える可能性があります。
改善例
「現時点では決めきれていませんが、初期研修を通じて幅広い診療科を経験し、自分の適性や興味を見つけたいと考えています。」
NG例②「何科でもいいです」
これも少し投げやりに聞こえる可能性があります。
志望科が未定でも、何を学びたいかは伝えましょう。
改善例
「診療科は未定ですが、どの診療科に進むとしても必要となる基本的な診療能力を身につけたいと考えています。」
NG例③「楽そうな科に進みたいです」
本音として働き方を考えることは悪くありません。
ただし、面接でそのまま言うと、意欲が低く見える可能性があります。
働き方を重視する場合でも、学びたいことや将来像とセットで話すことが大切です。
NG例④ 嘘の志望科を言う
志望科が未定なのに、無理に「〇〇科志望です」と言い切る必要はありません。
深掘りされたときに答えが薄くなることがあります。
正直に未定と伝えつつ、初期研修で学びたいことを話す方が自然です。
志望科未定でも志望理由は作れる
志望科が決まっていないと、志望理由が作れないと思う人もいます。
しかし、志望科未定でも志望理由は作れます。
大切なのは、志望科ではなく、初期研修で重視することです。
たとえば、
- 幅広い症例を経験したい
- 救急対応を学びたい
- common diseaseをしっかり診たい
- 指導医に相談しながら成長したい
- 自分の適性を見つけたい
- 地域医療を経験したい
- 基本的な診療能力を身につけたい
これらは、志望科が未定でも十分な志望理由になります。
志望理由がうまく作れない方は、志望理由が思いつかない医学生へ|自己分析から作る方法と例文を解説のような自己分析系の記事とあわせて整理するとよいです。
病院選びでは何を重視すればいい?
志望科未定の人は、病院選びで迷いやすいです。
その場合は、特定の診療科だけでなく、初期研修全体のバランスを見ましょう。
特に確認したいのは以下です。
- 内科・救急をしっかり経験できるか
- common diseaseを多く診られるか
- 研修医が主体的に関われるか
- 指導医に相談しやすいか
- ローテーションの自由度があるか
- 研修医の進路が幅広いか
- 志望科未定の人でも進路を考えやすいか
病院選びの軸を整理したい方は、医学生の自己分析のやり方|マッチングで使える病院選びの軸を作る方法も参考になります。
病院見学で聞くとよい質問
志望科未定の場合は、病院見学で以下のような質問をしておくと役立ちます。
- 志望科未定で入職する研修医は多いですか?
- 初期研修中に志望科を決める人はいますか?
- 研修医の先生方はどのように進路を決めましたか?
- 研修中に進路相談はしやすいですか?
- 研修修了後の進路にはどのような傾向がありますか?
- ローテーションの自由度はありますか?
病院見学で聞く質問を整理したい方は、病院見学で聞くべき質問20選|研修医・指導医に聞くべきことを解説も参考にしてください。
面接前チェックリスト
志望科未定の場合は、面接前に以下を整理しておきましょう。
- 現時点で興味がある診療科はあるか
- なぜまだ決めきれていないのか
- 初期研修で何を学びたいか
- どのような症例を経験したいか
- 病院選びで重視していること
- その病院で学べると思った理由
- 病院見学で印象に残ったこと
- 将来どんな医師になりたいか
このあたりを整理しておくと、「志望科は決まっていますか?」と聞かれても落ち着いて答えやすくなります。
まとめ:志望科未定でも、学びたいことを言えれば大丈夫
マッチング面接で「将来は何科に進みたいですか?」と聞かれたとき、志望科が未定でも問題ありません。
大切なのは、未定であることをごまかすことではなく、初期研修で何を学びたいかを伝えることです。
「まだ決めていません」だけで終わると、準備不足に見える可能性があります。
一方で、
- 幅広い診療科を経験したい
- 基本的な診療能力を身につけたい
- 救急対応やcommon diseaseを学びたい
- 初期研修を通じて適性を見つけたい
という形で答えれば、前向きな印象になります。
志望科未定だからこそ、初期研修で何を重視するのかを整理しておきましょう。
それが、病院選びや志望理由にもつながります。
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