マッチング面接で「5年後・10年後どうなりたい?」と聞かれたら?

面接・採用試験

将来の役職や勤務先まで決める必要はありません。現時点で目指したい医師としての役割、そのために身につけたいこと、初期研修で取り組みたいことをつなげます。決まっていることと、今後の経験を通じて考えたいことを分けて伝えます。

何年後をどの時点から聞かれているか

卒業後、初期研修開始後、面接時点など、基準によって段階が変わります。質問が曖昧なら「初期研修開始から5年後としてお答えします」のように前提を短く置けます。

将来像を3つに分ける

  1. どんな役割を担いたいか
  2. そのために何を身につけたいか
  3. 初期研修で何に取り組みたいか

専門医取得、大学院進学、役職などを、全員に共通する到達時期として設定しません。

5年後と10年後をつなげる

年数ごとに別の目標を並べるより、5年後は身につけたい診療能力や協働の仕方、10年後はそれを使って担いたい役割としてつなげます。勤務先への長期在籍や入局を、決めていないのに約束する必要はありません。

志望科が決まっている場合の例

将来は〇〇科で専門性を高めながら、他職種と情報を共有して診療を進められる医師を目指しています。初期研修では救急や内科を含めて基本的な診療能力を身につけ、志望科でも患者さんを全体として捉えられる土台を作りたいと考えています。

志望科を検討中の場合の例

診療科は検討中ですが、まずは頻度の高い症候へ初期対応し、必要な相談ができる医師を目指しています。初期研修で複数科を経験し、自分が継続して取り組みたい分野を具体化したいと考えています。

志望科未定の伝え方は志望科未定の場合の答え方も確認してください。

3行メモを作る

現時点で目指したい役割:
そのために身につけたいこと:
初期研修で取り組みたいこと:

将来像と志望理由、追加質問への回答を整理したい方には「面接対策セット」を用意しています。

未確定なことを確定事項にしない

具体的な計画は変わり得ます。現時点の方向性と、今後の経験から考えたい点を正直に分けてください。

このテーマを最初から整理したい方へ: 面接対策を質問別にまとめて確認する

回答・判断の軸:5年後・10年後は診療科を当てる問題ではありません。現時点の関心、身につけたい能力、変わり得る部分を分けて説明します。

具体例

救急科に関心があり、5年後は初期対応とチーム連携を身につけたい。大学院も検討しているが、初期研修で臨床の基盤を作りながら進路を具体化したい。

例文は構造を示すものです。経験、病院で確認した事実、現在の考えを自分の言葉に置き換えてください。

避けたい答え方・判断

  • 肩書だけを答える
  • 病院に残ると根拠なく約束する
  • 未定なので何もないと答える
  • 応募病院での2年間とつながらない

きれいな結論より、事実と考えた過程が一致していることを優先します。説明できない実績や経験を付け足しません。

続けて聞かれやすい確認

  • 志望科は決まっていますか
  • 専門医取得後はどう働きたいですか
  • 研究や大学院に関心はありますか
  • 進路が変わった場合どう考えますか

一問だけ暗記せず、各質問に30秒版と60秒版を用意します。友人との練習では、回答後に「なぜ」「具体的には」「その結果は」と一段深掘りしてもらいます。

準備用メモ

質問・確認したいこと:
最初に伝える結論:
根拠になる具体的事実:
自分が取った行動:
結果・そこから学んだこと:
応募病院・今回の判断との接点:
さらに聞かれたときの補足:

完成後のチェック

  • 質問へ最初の一文で答えている
  • 抽象語の後に具体的な事実がある
  • 自分がしていない経験を含まない
  • 病院や募集年度の条件を確認している
  • 深掘りされても同じ事実で説明できる

声に出して仕上げる

文章を完成させたら、原稿を見ずに一度録音します。結論までが長い箇所、同じ言葉を繰り返す箇所、具体例がなく抽象的に聞こえる箇所へ印を付けます。全文を暗記するのではなく、結論・具体的事実・応募病院との接点の三点を覚え、質問に応じて順序を調整できる状態を目指します。

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