「もしアンマッチしたらどうしよう……」
初期研修マッチングが近づくにつれて、不安になる医学生は少なくありません。
特に、人気病院を受験している人や、受験病院の数が少ない人は、
「アンマッチしたら医師になれないの?」
「初期研修先は見つかるの?」
「再募集ってどうやって応募するの?」
「アンマッチ後は何から動けばいいの?」
と心配になることもあると思います。
結論から言うと、アンマッチ=医師になれないではありません。
アンマッチになった場合でも、空き定員のある病院を探し、再募集・二次募集に応募する選択肢があります。
この記事では、アンマッチとは何か、アンマッチ後の流れ、再募集の探し方、今からできる対策について解説します。
この記事でわかること
- アンマッチとは何か
- アンマッチ後の流れ
- 再募集・二次募集とは何か
- アンマッチ後にまずやるべきこと
- 再募集病院の探し方
- アンマッチを防ぐために今からできること
- アンマッチ時によくある不安
結論:アンマッチしても、研修先が完全になくなるわけではない
アンマッチしても、研修先が完全になくなるわけではありません。
マッチング後に定員が埋まらなかった病院や、空きのある研修プログラムがある場合、再募集・二次募集が行われることがあります。
一般的な流れは以下です。
- マッチング結果発表
- アンマッチが判明
- 空き定員のある病院・プログラムを確認
- 気になる病院へ連絡
- 必要書類を提出
- 面接・採用試験を受ける
- 採用が決まる
もちろん、アンマッチは精神的にかなりつらい結果です。
しかし、そこで終わりではありません。
流れを知っておくことで、万が一のときにも落ち着いて次の行動を取りやすくなります。
アンマッチを避けるためには、順位登録の考え方も大切です。
関連記事:マッチング順位登録の考え方|後悔しないための決め方を解説
アンマッチとは?
アンマッチとは、初期研修マッチングの結果、どの研修プログラムともマッチしなかった状態を指します。
つまり、マッチング結果発表の時点で、研修先が決まらなかったということです。
アンマッチになると不安になるのは当然です。
ただし、アンマッチになったからといって、医師として働く道が閉ざされるわけではありません。
その後に、空き定員のある病院の再募集・二次募集に応募することができます。
アンマッチしたらまず何をする?
アンマッチがわかったら、まずは落ち着きましょう。
焦って適当に病院へ連絡するよりも、最初に情報を整理することが大切です。
まずやるべきことは、以下です。
- 公式情報で空き定員のある病院を確認する
- 大学や先輩、指導教員に相談する
- 応募できそうな病院をリストアップする
- 病院の募集要項を確認する
- 必要書類を準備する
- 早めに病院へ連絡する
アンマッチ後は、時間との勝負になることがあります。
再募集は病院ごとに動き方が異なるため、募集状況や応募方法を早めに確認しましょう。
空き定員病院とは?
空き定員病院とは、マッチング後に定員が埋まらなかった病院や、空きのある研修プログラムを指します。
マッチング結果発表後、空きのある研修プログラム情報が確認できるようになります。
ただし、具体的な確認方法や日程は年度によって変わる可能性があります。
そのため、必ず最新の公式情報や大学からの案内を確認してください。
再募集・二次募集とは?
再募集・二次募集とは、マッチング後に空き定員がある病院が、追加で研修医を募集することです。
アンマッチになった学生は、この再募集に応募して研修先を探します。
病院ごとに流れは異なりますが、一般的には以下のような形です。
- 空き定員のある病院を確認
- 病院へ連絡
- 履歴書や必要書類を提出
- 面接や採用試験を受ける
- 採用が決まる
再募集は通常のマッチングとは違い、病院ごとの個別対応になることが多いです。
そのため、病院ごとに応募方法・締切・必要書類・選考内容を確認する必要があります。
履歴書の準備が不安な方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:初期研修マッチングの履歴書の書き方|志望理由・自己PR・提出前チェックを解説
アンマッチ後に必要になる準備
アンマッチ後の再募集では、短い期間で書類提出や面接対応が必要になることがあります。
そのため、以下を早めに準備しておくと安心です。
- 履歴書
- 志望理由
- 自己PR
- 学生時代に頑張ったこと
- 成績証明書など必要書類
- 病院へ送るメール文
- 面接で話す内容
- 逆質問
特に重要なのは、志望理由です。
再募集で応募する病院であっても、
「空いていたから応募しました」
ではなく、
「なぜその病院で研修したいのか」
を説明できるようにしておく必要があります。
志望理由の作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:初期研修マッチングの志望理由の書き方|例文と考え方を解説
再募集病院の探し方
再募集病院を探すときは、複数の情報源を確認しましょう。
主な探し方は以下です。
- 公式サイトで空き定員情報を確認する
- 大学の学生課・卒後臨床研修担当に相談する
- 研修病院の公式サイトを確認する
- 病院へ直接問い合わせる
- 先輩や指導医に相談する
- 研修病院情報サイトを確認する
アンマッチ後は、情報の速さが重要です。
ただし、焦ってどこでもよいと決めるのではなく、研修内容や生活面も確認しましょう。
再募集でも、2年間研修する病院を選ぶことに変わりはありません。
アンマッチ後の病院選びで見るべきポイント
アンマッチ後は焦りやすいですが、最低限以下は確認したいです。
- 募集人数
- 応募締切
- 必要書類
- 面接日程
- 研修プログラムの内容
- 救急や内科の研修体制
- 指導医の体制
- 研修医の人数
- 立地や住環境
- 給与・当直・休日などの条件
- 2年間続けられそうか
再募集だからといって、何も確認せずに応募するのは避けましょう。
もちろん、通常のマッチング時期より時間は限られます。
それでも、自分が納得して研修できるかを考えることは大切です。
アンマッチしたら不利になる?
「アンマッチしたこと自体が不利になりますか?」
これはよくある不安です。
結論として、アンマッチしたこと自体で、すべてが不利になるわけではありません。
再募集では、普通に採用される学生もいます。
ただし、再募集では短期間で選考が進むことが多いため、
- すぐに連絡できるか
- 必要書類を準備できるか
- 志望理由を説明できるか
- 面接で落ち着いて話せるか
が重要になります。
つまり、アンマッチ後に大切なのは、落ち込まないことではありません。
落ち込んでも、次に動ける準備をしておくことです。
面接対策が不安な方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:初期研修マッチング面接でよく聞かれる質問30選|答え方と準備方法を解説
アンマッチしやすい人の特徴
アンマッチにはさまざまな要因があります。
ただ、事前に気をつけたいパターンはあります。
① 人気病院だけを受験している
人気病院だけを受験すると、当然リスクは高くなります。
第一志望に挑戦することは大切です。
ただし、納得して研修できる病院を複数持っておくことも重要です。
② 病院見学が少ない
病院見学が少ないと、志望理由に具体性が出にくくなります。
面接で、
「なぜ当院なのか」
を聞かれたときに、表面的な答えになりやすいです。
③ 志望理由が浅い
「救急が強いから」
「症例数が多いから」
だけでは、他の病院にも言えてしまいます。
志望理由では、自分の病院選びの軸と病院の特徴をつなげることが大切です。
④ 面接対策が不足している
面接は、準備した人が強いです。
志望理由、将来像、学生時代に頑張ったこと、長所・短所などは整理しておきましょう。
⑤ 安全に受けられる病院を考えていない
「第一志望しか受けたくない」という気持ちは自然です。
しかし、受験戦略としてはリスクがあります。
第一志望だけでなく、納得して研修できる病院を複数考えておきましょう。
マッチングで落ちやすい特徴については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
関連記事:初期研修マッチングで落ちる人の特徴7選|よくある失敗と対策を解説
アンマッチを防ぐために今からできること
アンマッチを完全に防ぐ方法はありません。
ただし、リスクを下げるために今からできることはあります。
- 病院見学を行う
- 病院見学後にメモを残す
- 志望理由を病院ごとに作る
- 面接対策をする
- 受験病院を極端に絞りすぎない
- 自己分析をして病院選びの軸を作る
- 順位登録を行きたい順に並べる
- アンマッチ後の流れを知っておく
大切なのは、不安をなくすことではありません。
不安があっても、具体的に対策することです。
マッチング対策全体の流れを確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:初期研修マッチング本番前にやること|面接・志望理由・順位登録の最終チェック
実際に多い勘違い:「第一志望しか受けたくない」
アンマッチにつながりやすい考え方の一つが、
「第一志望しか受けたくない」
というものです。
もちろん、本命病院を目指すことは大切です。
第一志望に向けて努力することは悪いことではありません。
ただし、初期研修は2年間続きます。
第一志望以外にも、
「ここなら納得して研修できる」
と思える病院を見つけておくことは、とても重要です。
これは妥協ではありません。
リスクを減らしながら、自分に合う研修先を見つけるための準備です。
アンマッチしたら人生終わり?
アンマッチしたら、かなり落ち込むと思います。
「自分だけ失敗した」
「もう良い研修先はないのでは」
「医師として出遅れるのでは」
と感じるかもしれません。
しかし、アンマッチ=人生終わりではありません。
追加募集で研修先が決まり、その後に充実した研修生活を送る人もいます。
大切なのは、結果が出た後にどう動くかです。
落ち込む時間があっても大丈夫です。
ただし、再募集は動きが早いことがあるため、相談できる人に早めに連絡し、情報収集を始めましょう。
アンマッチ時によくある不安
再募集の病院は少ない?
年度や地域によって異なります。
空き定員のある病院は毎年変わるため、結果発表後に最新情報を確認する必要があります。
人気病院は残っている?
人気病院が残っているとは限りません。
ただし、再募集でも自分に合う病院が見つかる可能性はあります。
知名度だけでなく、研修内容や環境を確認しましょう。
すぐに連絡した方がいい?
気になる病院があれば、募集要項を確認したうえで早めに連絡するのがよいです。
再募集はスピードが重要になることがあります。
再募集でも面接はある?
病院によりますが、履歴書提出や面接が行われることがあります。
通常のマッチングと同じように、志望理由や自己PRを準備しておきましょう。
アンマッチしたことをどう説明すればいい?
無理に言い訳する必要はありません。
聞かれた場合は、事実を簡潔に伝えたうえで、
「貴院の研修内容に魅力を感じ、ぜひ研修したいと考えています」
のように、応募先への志望理由を丁寧に伝えましょう。
今からできるチェックリスト
アンマッチが不安な人は、以下を確認しましょう。
- 病院見学を複数行っている
- 志望理由を病院ごとに説明できる
- 面接で聞かれやすい質問に答えられる
- 受験病院を極端に絞りすぎていない
- 第一志望以外にも納得できる病院がある
- 順位登録の考え方を理解している
- 履歴書・自己PRを準備している
- アンマッチ後の流れを大まかに知っている
- 相談できる先輩や先生がいる
不安な項目がある場合は、今から少しずつ対策していきましょう。
まとめ:アンマッチしても、そこで終わりではない
アンマッチは不安な結果です。
できれば避けたいと思うのは当然です。
しかし、アンマッチしても、医師になれないわけではありません。
マッチング後には、空き定員のある病院の再募集・二次募集に応募する選択肢があります。
大切なのは、
- アンマッチ後の流れを知っておくこと
- 志望理由や履歴書を準備しておくこと
- 早めに情報収集すること
- 一人で抱え込まず相談すること
です。
また、アンマッチを防ぐためには、今のうちから
- 病院見学
- 志望理由作成
- 面接対策
- 受験病院のバランス
- 順位登録の考え方
を整理しておきましょう。
過度に不安になる必要はありません。
ただし、何も準備しないまま本番を迎えるのは避けたいです。
まずは、志望病院ごとに
「なぜその病院で研修したいのか」
を言語化するところから始めてみましょう。
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