初期研修マッチングの面接では、
「あなたの長所を教えてください」
「短所は何ですか?」
「自分の強み・弱みをどう考えていますか?」
と聞かれることがあります。
長所・短所はよくある質問ですが、意外と答えにくい質問です。
「真面目です」
「責任感があります」
「心配性です」
「優柔不断です」
のように答えるだけだと、少し印象が弱くなってしまいます。
マッチング面接で大切なのは、長所や短所そのものよりも、自分を客観的に理解できているか、そして初期研修でどう活かすか・改善するかを伝えることです。
この記事では、マッチング面接で長所・短所を聞かれたときの答え方、NG例、回答例を解説します。
この記事でわかること
- 面接官が長所・短所を聞く理由
- 長所を答えるときの基本
- 短所を答えるときの基本
- 避けた方がいいNG回答
- そのまま参考にできる回答例
- 長所・短所を作るテンプレート
結論:長所・短所は「エピソード」と「研修へのつながり」まで話す
マッチング面接で長所・短所を聞かれたときは、単語だけで答えないことが大切です。
たとえば、
「長所は責任感があるところです」
だけでは少し弱いです。
より良い答え方は、
「私の長所は、責任を持って最後まで取り組めるところです。部活動では〇〇を担当し、周囲と相談しながら継続的に改善に取り組みました。初期研修でも、任された患者さんや業務に対して責任を持ち、わからないことは上級医の先生に相談しながら取り組みたいと考えています。」
のように、
- 長所・短所
- 具体的なエピソード
- 初期研修でどう活かすか
- 短所ならどう改善しているか
まで話すと、説得力が出ます。
面接全体の頻出質問を確認したい方は、初期研修マッチング面接でよく聞かれる質問30選|答え方と準備方法を解説も参考にしてください。
なぜ面接で長所・短所を聞かれるのか
面接官は、長所・短所を通して以下を見ています。
- 自分を客観的に理解できているか
- 医師として働くうえでの適性
- チームで働けるか
- 改善する姿勢があるか
- 初期研修で伸びていけそうか
初期研修では、知識や技術だけでなく、周囲と協力する力、報告・相談する力、粘り強く学ぶ姿勢が大切です。
そのため、長所では「研修で活かせる強み」を伝え、短所では「自覚して改善しようとしている姿勢」を伝えることが重要です。
長所を答えるときのポイント
長所を答えるときは、以下の流れがおすすめです。
私の長所は〇〇です。
具体的には、〇〇という経験があります。
この経験から、〇〇を学びました。
初期研修でも、〇〇に活かしたいと考えています。
長所は、医学生らしい特別な経験でなくても大丈夫です。
たとえば、
- 継続力がある
- 周囲と協力できる
- 責任感がある
- 相手の話を丁寧に聞ける
- わからないことを相談できる
- 地道に努力できる
- 状況を整理して考えられる
などは、初期研修でも活かしやすい長所です。
長所の回答例
例文①:継続力
「私の長所は、継続して努力できるところです。大学の試験勉強や実習では、短期間で詰め込むよりも、毎日少しずつ復習することを意識してきました。初期研修でも、日々の診療でわからなかったことをそのままにせず、継続的に振り返りながら成長していきたいと考えています。」
例文②:協調性
「私の長所は、周囲と協力しながら物事を進められるところです。部活動では、学年や役割の違うメンバーと話し合いながら運営に関わってきました。初期研修では、多職種の方々と連携する場面が多いと思うので、相手の意見を聞きながらチームの一員として行動したいと考えています。」
例文③:責任感
「私の長所は、任されたことに責任を持って取り組めるところです。実習では、担当患者さんについて自分なりに病態や治療方針を調べ、カンファレンスで説明できるよう準備していました。初期研修でも、担当する患者さんに対して責任感を持ち、わからないことは上級医の先生に相談しながら取り組みたいです。」
短所を答えるときのポイント
短所を答えるときは、ただ弱みを言うだけでは不十分です。
大切なのは、短所を自覚し、改善するために何をしているかです。
おすすめの流れは以下です。
私の短所は〇〇です。
以前は〇〇ということがありました。
現在は〇〇を意識して改善しています。
初期研修でも、〇〇に注意して行動したいです。
短所は、医師として働くうえで致命的に見えるものは避けた方が無難です。
たとえば、
- 時間を守れない
- 報告・相談が苦手すぎる
- 人と話すのが嫌い
- 責任感がない
- ミスを隠してしまう
のような回答は、面接ではかなり不安に見えます。
短所は、改善努力とセットで話せるものを選びましょう。
短所の回答例
例文①:心配性
「私の短所は、心配性なところです。以前は、準備に時間をかけすぎてしまうことがありました。ただ、その分、事前に確認する習慣は身についていると感じています。現在は、優先順位を意識しながら、必要な確認を効率よく行うようにしています。初期研修でも、慎重さを活かしつつ、上級医の先生に適切に相談しながら行動したいです。」
例文②:優柔不断
「私の短所は、判断に時間がかかることがある点です。複数の選択肢があると、慎重に考えすぎてしまうことがあります。現在は、まず情報を整理し、必要な場合は早めに周囲へ相談することを意識しています。初期研修では、自分だけで抱え込まず、報告・相談を大切にして判断力を身につけていきたいです。」
例文③:完璧を求めすぎる
「私の短所は、完璧を求めすぎてしまうところです。以前は、細かい部分に時間をかけすぎて全体の進行が遅くなることがありました。現在は、優先順位を考え、まず必要なことを確実に進めることを意識しています。初期研修でも、患者さんの安全を大切にしながら、限られた時間の中で適切に行動できるよう努力したいです。」
NG回答例
NG例①:短所がないと言う
「短所は特にありません」
これは避けた方がいいです。
自分を客観的に見られていない印象になる可能性があります。
短所は誰にでもあります。大切なのは、短所がないことではなく、自覚して改善しようとしていることです。
NG例②:医師として不安になる短所を言う
「時間を守るのが苦手です」
「人と話すのが苦手です」
「ミスを隠してしまうことがあります」
このような回答は、初期研修で大丈夫かなと思われる可能性があります。
短所は正直に答えるべきですが、面接で伝える内容として適切かは考える必要があります。
NG例③:長所と短所が矛盾している
長所で「協調性があります」と言いながら、短所で「人と協力するのが苦手です」と答えると、やや矛盾して聞こえます。
長所・短所はセットで見られることもあります。
全体として一貫性があるか確認しましょう。
NG例④:具体例がない
「長所は責任感です」
「短所は心配性です」
だけだと、印象に残りにくいです。
必ずエピソードや改善努力を添えましょう。
長所・短所を作るときの考え方
長所・短所が思いつかない場合は、いきなり言葉を探すのではなく、経験から考えるのがおすすめです。
以下を振り返ってみましょう。
- 実習で褒められたこと
- 部活動やアルバイトで任された役割
- 周囲からよく言われること
- 自分が苦労したこと
- 失敗から改善したこと
- 継続して取り組んできたこと
- チームで行動した経験
自己分析の方法は、医学生の自己分析のやり方|マッチングで使える病院選びの軸を作る方法でも詳しく解説しています。
長所・短所のテンプレート
長所のテンプレート
私の長所は〇〇です。
具体的には、〇〇という経験があります。
この経験から、〇〇の大切さを学びました。
初期研修でも、〇〇に活かしていきたいと考えています。
短所のテンプレート
私の短所は〇〇です。
以前は、〇〇ということがありました。
現在は、〇〇を意識して改善するようにしています。
初期研修でも、〇〇に注意しながら成長していきたいです。
この型に自分の経験を入れるだけで、面接で話しやすい回答になります。
面接前チェックリスト
面接前に、以下を確認しておきましょう。
- 長所を1つ言える
- 長所に具体的なエピソードがある
- 長所が初期研修でどう活きるか言える
- 短所を1つ言える
- 短所に改善努力を添えられる
- 医師として不安に見える短所を選んでいない
- 志望理由や自己PRと矛盾していない
- 丸暗記ではなく、自分の言葉で話せる
面接で緊張しやすい方は、マッチング面接で緊張しない方法|本番で落ち着いて話すコツを解説も参考にしてください。
まとめ:長所・短所は自分を客観的に伝える質問
マッチング面接で長所・短所を聞かれたときは、単語だけで答えないことが大切です。
長所では、具体的なエピソードと初期研修での活かし方を伝えましょう。
短所では、弱みそのものよりも、自覚して改善しようとしている姿勢を伝えることが大切です。
面接官が見ているのは、完璧な人かどうかではありません。
自分を客観的に理解し、初期研修で成長していける人かどうかです。
長所・短所を整理しておくと、自己PRや志望理由にも一貫性が出ます。
面接前に一度、自分の経験を振り返って準備しておきましょう。
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