初期研修のローテーション表では、まずいつ、どの診療科を、どの施設で回るかを読みます。次に、表だけで確定できることと、希望や受入状況によって変わることを分けます。
同じ病院でも複数のプログラムやコースがあり、年度によって協力施設や選択条件が変わる場合があります。病院名だけで判断せず、プログラム名と研修開始年度を確認してください。
最初にプログラム名と対象年度を確認する
- 自分が応募するプログラム名か
- 自分が研修を開始する年度の資料か
- 「例」「モデル」「予定」と書かれた図ではないか
- 更新日と募集要項の年度が一致しているか
前年の図は、必修科や研修先の候補を知る材料にはなります。ただし、前年の締切、順番、施設、選択可能科を自分の年度の確定情報として扱わないでください。
ローテーション表は3つに分けて読む
1.診療科と期間
内科、救急、外科、小児科、産婦人科、精神科、地域医療など、何を何週・何か月回るかを確認します。「内科」と一括表示されている場合、どの領域をどう回るかは別資料や見学時の説明が必要です。
2.研修する施設
基幹型病院だけで完結するとは限りません。協力病院、診療所、保健所などで研修する科と期間を確認します。施設名だけでなく、移動、通勤、住居、当直の扱いについて確認する窓口も控えます。
3.固定部分と調整できる部分
全員が同じ順番で回る部分と、希望を提出して調整する部分を分けます。「自由選択」と書かれていても、すべての診療科を自由に選べるとは限りません。
「院外研修あり」で確認すること
| 確認項目 | 質問に変える例 |
|---|---|
| 対象の科と期間 | 院外で研修する科と期間は全員共通ですか |
| 施設の決定方法 | 研修先は希望制ですか、病院側で決まりますか |
| 生活面 | 通勤や住居について、いつ誰に確認できますか |
| 評価と相談先 | 院外研修中の相談・評価はどのように行いますか |
「自由選択」の文字だけでは分からないこと
- 選べる診療科と施設
- 希望を提出する時期
- 希望が重なった場合の調整方法
- 受入人数や事前条件
- 同じ科を連続して選べるか
選択期間が長いことと、希望どおりに回れることは同じではありません。将来の志望科が未定でも、選択肢と決定方法を確認すれば比較できます。
架空の表を読んで質問へ変える
| 表に書かれていること | 読み取れること | まだ分からないこと |
|---|---|---|
| 1年目:内科24週 | 内科研修が24週ある | 内科各領域の順番と期間 |
| 2年目:地域医療4週(協力施設) | 院外施設で4週研修する | 施設の選択方法、移動・住居 |
| 選択研修20週 | 選択枠が20週ある | 選択可能科、申請時期、調整方法 |
見学では「資料では選択研修が20週とあります。選択できる診療科と、希望が重なった場合の調整方法を教えてください」のように、資料で確認した事実+未確認事項の順で聞きます。
候補病院を4列で整理する
候補ごとに「診療科と期間」「研修施設」「選択条件」「未確認事項」の4列を作ります。見学後は病院見学後の比較方法で同じ項目に並べてください。病院選びの全体像は初期研修病院の選び方、大学病院と市中病院の違いは大学病院と市中病院の比較で確認できます。
この調べ方を複数病院で繰り返し、見学記録と比較表まで一つにまとめたい方には、有料PDF「病院選び・見学セット」を用意しています。
公式資料の例
大学病院と協力病院を組み合わせるプログラムの例として、東京科学大学病院、大阪公立大学医学部附属病院の案内があります。実際の研修先と条件は、自分が応募する年度の資料で確認してください。
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このテーマを最初から整理したい方へ: 初期研修病院の選び方をまとめて確認する

