救急車台数だけで研修病院を選ぶ前に確認したい5項目

救急車台数だけで研修病院を選ぶ前に確認したい5項目 01/8 病院見学

救急車の受け入れ台数は、研修病院を比較するときに目につきやすい数字です。ただ、その数字だけでは、初期研修医が何例を担当し、どこまで考えて動き、誰から指導を受けられるかまでは分かりません。

私は2023年度のマッチングに向けて約1年半準備し、埼玉県内を中心に約10病院を見学しました。救急科と大学院の両方を進路として考えていたため、救急外来での経験だけでなく、勤務条件や研修医同士の関係も比べました。この記事では、そのとき実際に見た5項目を紹介します。

結論:救急車台数に5つの確認を足す

  • 初期研修医がファーストタッチできるか
  • すぐ相談でき、診療後に振り返れるか
  • 希望する手技を経験できるか
  • 当直や休日が自分の生活と両立するか
  • 研修医が働く姿を見て、自分の成長を想像できるか

救急病院の見方を広く整理したい場合は、救急が強い初期研修病院の見極め方もあわせて読むと、症例数・役割・教育体制の関係を確認できます。

1.初期研修医がファーストタッチできるか

まず見たいのは、救急車が到着した後に誰が最初に患者を診るかです。研修医が問診と診察を行い、検査や初期対応を自分で考えてから上級医へ相談する病院もあれば、見学や補助が中心になる病院もあります。

私は、救急外来で研修医が実際に診療する様子を見て、「ここなら自分もこうなりたい」と思えるかを重視しました。病院の説明だけで判断せず、可能なら救急外来の動きを見せてもらいましょう。

見学で聞く質問:救急車が来たとき、初期研修医はどこから担当しますか?

2.すぐ相談でき、診療後に振り返れるか

ファーストタッチの機会が多くても、困ったときに相談できなければ安心して学べません。上級医がどこにいて、どの段階で呼べるのか、検査や方針についてフィードバックを受けられるのかまで確認します。

私は「三次救急では研修医が前に出る機会が少ないことがある」と聞き、二次救急病院を中心に見ました。ただし、研修医の役割は救急区分だけでは決まりません。二次・三次という名称より、実際の診療の流れと指導体制を確認する方が確実です。

見学で聞く質問:夜間に判断に迷ったとき、誰にどのタイミングで相談できますか?

3.希望する手技を経験できるか

「手技が多い」という説明だけでなく、どの手技を、1年間に何回ほど、誰の指導で経験するのかを聞きます。見学中は、研修医が実際に手を動かしているかにも注目します。

当時の私は、専攻医がいない方が初期研修医に手技が回ってくると考え、専攻医のいない病院も選びました。研修後の今は、年齢や経験の近い専攻医がいると質問しやすく、身近な目標にもなると感じています。人数の有無だけでなく、手技の分担と相談のしやすさをセットで見た方がよいと思います。

見学で聞く質問:初期研修医が担当する手技と、専攻医・上級医との分担を教えてください。

4.当直や休日が自分の生活と両立するか

症例数が多くても、生活との両立ができなければ2年間続けるのは難しくなります。私は土日を大学院の準備に使いたかったため、平日中心で働ける病院を候補にしました。

当直回数だけでなく、土日の勤務、当直明けの扱い、休暇の取りやすさも確認します。「忙しいか」という一言で終わらせず、1週間の勤務を具体的に聞くと比較しやすくなります。

見学で聞く質問:典型的な1週間の勤務と、当直明け・土日の勤務を教えてください。

5.自分が働く姿を想像できるか

最後は、数字に表れにくい部分です。研修医同士が質問しやすそうか、指導医への相談時にどんなやり取りをしているか、忙しい場面でも助け合えているかを見ます。

私は研修医同士の仲がよく、救急外来で働く姿を見て自分の成長を想像できた病院を選びました。説明会の印象だけではなく、普段の診療中の雰囲気を確認することが大切でした。

見学で見る場面:研修医が困ったとき、周囲へどのように声をかけ、誰が応じているか。

見学後は同じ5項目で記録する

複数の病院を見ると、数日後には印象が混ざります。見学当日のうちに、5項目を同じ順番で記録しておきましょう。私は最終的に「第1志望」と考えられる病院を3つ持ち、その中ならどこでもよいと思える状態で面接を受けました。

  • 研修医の担当範囲
  • 相談相手とフィードバック
  • 手技の内容と分担
  • 当直・休日・当直明け
  • 研修医と指導医の雰囲気

見学全体の確認項目は病院見学で見るべき10項目、その場で使える聞き方は病院見学で聞くべき質問20選、複数病院の整理方法は病院見学後の比較方法にまとめています。

まとめ

救急車台数は、候補を知る入口として使えます。その先で、ファーストタッチ、相談と振り返り、手技、勤務条件、診療中の雰囲気を確認すると、自分が2年間で得られる経験を具体的に比較できます。

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